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リベラル書籍紹介#42『最新版 論文の教室―レポートから卒論まで』戸田山 和久

この連載ではY-SAPIXのオリジナル科目「リベラル読解論述研究」で使用した書籍について、担当する職員が紹介していきます。


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 今回は中3生6月期で使用した『最新版 論文の教室―レポートから卒論まで』です。

『最新版 論文の教室』戸田山 和久(NHK出版、2022)

 いきなりですが、皆さんは文章を書くのは得意ですか?

 文章といってもさまざまな形式があります。例えば、「メッセージアプリ」や「メール」を使ってやりとりをすることがあります。学校行事の思い出や読書感想文を「作文」という形で書いてきたかもしれません。入学試験で「小論文」が出題される学校もあります。高校や大学では「レポート」や「卒業論文」を課されることもあるでしょう。そういえば、今私が書いているこの「noteの記事」も文章です。

 形式に応じてそれぞれ書き方のルールやマナーがありますが、この本が対象にしているのは、小論文、レポート、卒業論文などといった論理的な主張を行う文章、つまり「論文」です。


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 ところで、いざ論文を書くとなると、以下のような疑問を持つこともあるのではないでしょうか。

  • 「作文」と「論文」ってどう違うの?

  • 説得力のある文章ってどう書けばいいの?

  • 下書きを書きましょうと言われるけれど、考えながら書いてはいけないの?

  • 読みやすい文章にするにはどうしたらいいの?

 この本では、論文の定義や書く際の注意点といった論文の理論に加え、論文の骨格となるアウトラインのつくり方、主張の説得力を上げる論証の仕方など、論文を書く手順が詳しく説明されています。

 現在は生成AIが普及し、誰でも手軽に利用できる状況になりつつあります。自分で文章を考えなくてもAIが書いてくれるのなら、文章を書く能力なんて身につけなくても良いのでは? と思う人もいるかもしれません。しかし、多くの大学では論文やレポート試験における生成AIの使用についての指針が定められており、AIが作成した文章を自分で書いたかのようにして提出することは、他人が書いた文章を自分のものとして使用する行為と同じように剽窃(ひょうせつ)とみなされ、処分の対象になる場合があります。

 また、AIが作成する文章は正確性を欠くことがあるという問題も指摘されています。上手に活用するためにはAIが出力した情報や文章を精査する力が必要ですが、それらを身につけるためには、自ら情報を収集・分析し、必要な情報をまとめ、自分なりの答えを出す訓練を積んでいかなければなりません。

 そういった意味で、論文を書く練習をすることは、学校の授業で課されるレポートや小論文、卒業論文を書く際に役立つことはもちろん、社会の一員として求められる能力を身につける手助けにもなるでしょう。 


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