大学受験 Y-SAPIX

難関大学の現役合格を目指す、高校生と中高一貫校に通う中学生のための進学塾、Y-SAPIX(ワイサピックス)です。 最新の大学入試情報などの大学受験に関わることや、大学紹介、勉強方法などを発信していきます。

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マガジン

記事一覧

世界史こぼれ話#7/大洪水 神の恵みか懲罰か

毎年3月22日は、国際連合が定めた「世界水の日」です。 この日は、水の大切さ・綺麗で安全な水を使えるようにすることの重要性について,民族・国家の枠を超えて世界中の…

模試・教材制作の現場から【数学編】

徹底分析でトレンドを押さえる  思考力・表現力を養い合格へ導く 受験生にとって教材と模試は、志望校に合格するための重要なサポートツールです。Y-SAPIXではそれらをど…

リベラル書籍紹介#26 『不平等を考えるー政治理論入門』斎藤 純一

この連載ではY-SAPIXのオリジナル科目「リベラル読解論述研究」で使用した書籍について、担当する職員が紹介していきます。 今回は、高校生が2月期で使用した 『不平等を…

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数学とビジネスの話#2「深い溝を飛び越えろ!」

このシリーズでは、中高生の皆さんが勉強している数学の知識が、ビジネスの世界でどのように使われているかを紹介します。 数学って、将来必要なの? と思っている皆さん…

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数学とビジネスの話#1「一次関数でノーベル賞!」

このシリーズでは、中高生の皆さんが勉強している数学の知識が、ビジネスの世界でどのように使われているかを紹介します。 数学って、将来必要なの? と思っている皆さん…

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数学こぼれ話#14 お役立ちシリーズvol.7~定積分の「意味」を知ろう~

今回のテーマは「積分法」です。面積を計算できる図形の幅が格段に広がる素晴らしい単元ですが、「なんとなくモヤッとする…」となりやすい単元でもあります。数Ⅱの大トリ…

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大学歴訪録#14 中央大学

大改革の年、2023年を迎え 文理融合・連携へと大きく舵を切る 1978年、都心の他大学に先駆けていち早く多摩地区にキャンパスを移した中央大学が、2023年に法学部を茗荷谷…

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英語こぼれ話#7 「art」とは何か?

みなさん、こんにちは。 いよいよ、国公立大学の2次試験が目前に迫る時期になりました。 受験生の皆さんを応援する意味も込めて、今回の英語こぼれ話では、入試の長文読…

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世界史こぼれ話#6/3月8日国際女性デーに寄せて

日本ではなじみが薄いですが、3月8日は国際女性デーです。この日は世界各地で重要な記念日に位置づけられ、祝祭日に指定している国もあります。 イタリアでは「ミモザの日…

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リベラル書籍紹介#25 『アートは資本主義の行方を予言するー画商が語る戦後七〇年の美術潮流』山本 豊津

この連載ではY-SAPIXのオリジナル科目「リベラル読解論述研究」で使用した書籍について、担当する職員が紹介していきます。 今回は、高校生が1月期で使用した 『アートは…

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数学こぼれ話#13 深掘りシリーズ vol.4~高校生からの記号論理学~

皆さん、こんにちは。Y-SAPIX数学科では、「一歩先の理解」を目指す方々を対象に、「深掘りシリーズ」の記事を発信していきます。 今回のテーマは「全称($${\forall}$$)と…

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2022年度 早稲田大学入試動向分析

難関大入試を突破するには、相応の学力とともに、入試情報を把握しておくことが重要になります。ここでは早稲田大学の2022年度入試の概要、2023年度入試などについて見てい…

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2022年度 慶應義塾大学入試動向分析

難関大入試を突破するには、相応の学力とともに、入試情報を把握しておくことが重要になります。ここでは慶應義塾大学の2022年度の概要などについて見ていきましょう。   …

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英語こぼれ話#6 和文英訳クリニック ~自動詞・他動詞はなぜ大事?

みなさん、こんにちは。 大学受験塾Y-SAPIXの英語科講師が、英語にまつわる豆知識をお届けしている企画の第6回目です。 私ごとですが、 ふだんY-SAPIXで英語の授業を行…

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歴史上の成功・失敗から学び、世界での出来事に目を向け、考える

ロシアのウクライナ侵攻や中国による台湾海峡危機など、現在の世界は第二次世界大戦以来の不安定な情勢にあると 言っても過言ではありません。そういった出来事に対して、…

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リベラル書籍紹介#24 『おもしろ古典教室』上野誠

この連載ではY-SAPIXのオリジナル科目「リベラル読解論述研究」で使用した書籍について、担当する職員が紹介していきます。 今回は、中学1年生が12月期・冬期で使用した『…

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世界史こぼれ話#7/大洪水 神の恵みか懲罰か

毎年3月22日は、国際連合が定めた「世界水の日」です。 この日は、水の大切さ・綺麗で安全な水を使えるようにすることの重要性について,民族・国家の枠を超えて世界中の人々が考えるための日です。 水は人間が生きていく上で欠かせない資源です。 日常生活では飲用・風呂・洗濯・排水など用途を挙げればキリがありませんね。 一方で、水は人々の命を奪う脅威にもなります。 その一例が大河の洪水です。 今回はそんな「世界水の日」に因み、大河の洪水にまつわる歴史を学んでいきましょう! ⬛︎

模試・教材制作の現場から【数学編】

徹底分析でトレンドを押さえる  思考力・表現力を養い合格へ導く 受験生にとって教材と模試は、志望校に合格するための重要なサポートツールです。Y-SAPIXではそれらをどのように制作しているのでしょうか。数学の教材と模試の制作にも携わるY-SAPIXお茶の水校の八木政樹先生に、その過程や思いを聞きました。 人の目によるていねいな校正 「解答・解説」は教材の要 ――Y-SAPIXでは教材をどのように作っているのでしょうか。また、掲載する問題はどのように決めているのか教えてくださ

リベラル書籍紹介#26 『不平等を考えるー政治理論入門』斎藤 純一

この連載ではY-SAPIXのオリジナル科目「リベラル読解論述研究」で使用した書籍について、担当する職員が紹介していきます。 今回は、高校生が2月期で使用した 『不平等を考えるー政治理論入門』です。 この本、面白いタイトルですね。本書における「不平等」な事態とは、「値しない」(=不当な)有利-不利が社会の制度や慣行のもとで生じ、再生産されている事態を指します。 これとの関連で「運の平等主義」という概念が出てきます。本人に帰責することのできない、諸事情によって引き起こされる

数学とビジネスの話#2「深い溝を飛び越えろ!」

このシリーズでは、中高生の皆さんが勉強している数学の知識が、ビジネスの世界でどのように使われているかを紹介します。 数学って、将来必要なの? と思っている皆さんにぜひ読んでほしいと思います。 キャズムとは商品が市場に浸透していく過程を説明する理論にキャズムと呼ばれるものがあります。英語で書くと”chasm”となります。幅が広く深い裂け目のことを言います。 新しく市場に投入された商品が広く浸透するには、このキャズムを飛び越える必要があります。 説明します。 消費者を新

数学とビジネスの話#1「一次関数でノーベル賞!」

このシリーズでは、中高生の皆さんが勉強している数学の知識が、ビジネスの世界でどのように使われているかを紹介します。 数学って、将来必要なの? と思っている皆さんにぜひ読んでほしいと思います。 株式投資のお話銀行に預けていても、ほとんど利息がつかない時代。 世は投資の話であふれています。 そこで質問です。 あなたの手元に使うあてのない100万円があります。 これをどこかの会社に投資してみよう(つまり株を買うということです)と思います。 どれくらいのリターン(利益)があ

数学こぼれ話#14 お役立ちシリーズvol.7~定積分の「意味」を知ろう~

今回のテーマは「積分法」です。面積を計算できる図形の幅が格段に広がる素晴らしい単元ですが、「なんとなくモヤッとする…」となりやすい単元でもあります。数Ⅱの大トリである積分法、この機会に疑問点を解消してしまいましょう。少し進んだ内容も含まれるので、得意な方も必見です! 定積分≠面積 さて、さっそく確認すると 定積分と面積は別物 なのは、大丈夫でしょうか? 確かに、定積分を計算して負の値が出てくることはよくありますね。しかし、放物線と直線で囲まれた図形の面積を求めるときに使

大学歴訪録#14 中央大学

大改革の年、2023年を迎え 文理融合・連携へと大きく舵を切る 1978年、都心の他大学に先駆けていち早く多摩地区にキャンパスを移した中央大学が、2023年に法学部を茗荷谷キャンパスへ移転し、多摩と都心で二大キャンパスを形成します。今、中央大学で何が起こっているのでしょうか。2021年5月から学長を務める河合久先生に、SAPIX YOZEMI GROUPの髙宮敏郎共同代表がお話を伺いました。 2023年、法学部は 茗荷谷キャンパスへ 髙宮 本日は車で伺ったのですが、キャン

英語こぼれ話#7 「art」とは何か?

みなさん、こんにちは。 いよいよ、国公立大学の2次試験が目前に迫る時期になりました。 受験生の皆さんを応援する意味も込めて、今回の英語こぼれ話では、入試の長文読解などで頻出する単語を一つピックアップし、深堀りしていきたいと思います。 その単語とは、ズバリ「art」です。 突然ですが、皆さんは「アート」という言葉を聞くとどんなものを連想しますか? 「現代アート」、「バルーンアート」、「音楽フェスの出演アーティスト」などなど……多くの人は、artという英語から、「芸術、美術

世界史こぼれ話#6/3月8日国際女性デーに寄せて

日本ではなじみが薄いですが、3月8日は国際女性デーです。この日は世界各地で重要な記念日に位置づけられ、祝祭日に指定している国もあります。 イタリアでは「ミモザの日」として知られ、男性が日頃の感謝を込めて、母親や妻、友人や会社の同僚など、自分の周りの女性にミモザの花を贈る習慣があります。この習慣は、イタリアを超えて多くの国々に広まっています。 ■世界史で活躍する女性たちわれわれが学ぶ世界史にはさまざまな女性たちが登場します。 カルマル同盟の盟主となったデンマークのマルグレー

リベラル書籍紹介#25 『アートは資本主義の行方を予言するー画商が語る戦後七〇年の美術潮流』山本 豊津

この連載ではY-SAPIXのオリジナル科目「リベラル読解論述研究」で使用した書籍について、担当する職員が紹介していきます。 今回は、高校生が1月期で使用した 『アートは資本主義の行方を予言するー画商が語る戦後七〇年の美術潮流』です。 みなさま、突然ですが芸術はお好きですか?  とりわけ現代アートと言われる作品群、いかがでしょう? 「正直よくわからないなぁ」という人も多いのではないでしょうか。 実際わたくしも高校時代、世界史の資料集で「泉」や「マリリン」といった作品を見て

数学こぼれ話#13 深掘りシリーズ vol.4~高校生からの記号論理学~

皆さん、こんにちは。Y-SAPIX数学科では、「一歩先の理解」を目指す方々を対象に、「深掘りシリーズ」の記事を発信していきます。 今回のテーマは「全称($${\forall}$$)と存在($${\exist}$$)」です。高校生には馴染みが薄いものの、これらの理解を試す入試問題は、ときどき出題されています。また、大学以降の数学を深く学んでいくためには欠かせません。普段の数学から少しだけ背伸びして、視野を広げてみましょう! 〇「条件」を「命題」へと変えるものまずは用語の確認

2022年度 早稲田大学入試動向分析

難関大入試を突破するには、相応の学力とともに、入試情報を把握しておくことが重要になります。ここでは早稲田大学の2022年度入試の概要、2023年度入試などについて見ていきましょう。 早稲田大学は1882年「東京専門学校」として現在の地に大隈重信によって創設され、1902年、大学への昇格を機に現在の「早稲田大学」という名称になりました。その教旨として「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」の3つが掲げられています。   2012年11月には、創立150周年を迎える203

2022年度 慶應義塾大学入試動向分析

難関大入試を突破するには、相応の学力とともに、入試情報を把握しておくことが重要になります。ここでは慶應義塾大学の2022年度の概要などについて見ていきましょう。   慶應義塾大学は1858年に福澤諭吉によって開かれた蘭学塾が始まりで、1868年に近代私学である「慶應義塾」となりました。その教育理念は創設者である福澤諭吉が門下生に説いた「気品の泉源、智徳の模範」であり、この他にも独立自尊、実学、半学半教、自我作古、社中協力などが慶應義塾の精神として掲げられています。   慶應義

英語こぼれ話#6 和文英訳クリニック ~自動詞・他動詞はなぜ大事?

みなさん、こんにちは。 大学受験塾Y-SAPIXの英語科講師が、英語にまつわる豆知識をお届けしている企画の第6回目です。 私ごとですが、 ふだんY-SAPIXで英語の授業を行うときには、なるべく難しい文法用語を使わないようにしています。英語の授業中に「連鎖関係代名詞」とか、「時・条件の副詞節を導く従位接続詞」とか、専門的な用語を連呼されたら、皆さんもウンザリしてしまいますよね? しかし そんな私でも、生徒の皆さん(特に高校生)に「これだけは理解しておいてほしい!」と

歴史上の成功・失敗から学び、世界での出来事に目を向け、考える

ロシアのウクライナ侵攻や中国による台湾海峡危機など、現在の世界は第二次世界大戦以来の不安定な情勢にあると 言っても過言ではありません。そういった出来事に対して、背景を理解して自分なりの考えを持つためには、世界史の知識が不可欠です。世界史を学ぶことの重要性について、Y-SAPIXお茶の水校 地歴科 世界史担当の勝田悠暉に聞きました。 空間的にも時間的にも多くの経験が詰まっている ――世界史はなぜ学ばなければならないのでしょうか。 勝田 イギリスのEU離脱、ミャンマーでのク

リベラル書籍紹介#24 『おもしろ古典教室』上野誠

この連載ではY-SAPIXのオリジナル科目「リベラル読解論述研究」で使用した書籍について、担当する職員が紹介していきます。 今回は、中学1年生が12月期・冬期で使用した『おもしろ古典教室』です。 これは本書第一章のある節の小見出しです。やや奇をてらった表現に思えますが、読者の皆様はどのように感じるでしょうか。 もともと古典が好きでない方は「その通りだ」と共感するかもしれませんし、古典が好きな方はどう反論しようかと考えるかもしれません。 古典の価値を否定するこの言葉は、