【国語力を高める100冊】#2「読む」・石黒圭『「読む」技術』/光文社新書
脳科学の視点から、読書と脳との相互作用の関係を生き生きと描いたみせたメアリアン・ウルフの『プルーストとイカ』(インターシフト)では、読みのレベルを次のような階層で捉えています。
まず、本に書かれている文字のひとつひとつを指でなぞるように読んでいく〈解読〉。次に、そうやって文字に親しむことで、文章を一定のリズムで読めるようになり、その意味するところを考える〈流暢〉。最後に、書かれている内容に対して批判吟味ができる〈戦略〉。読むことは、このように階段を上るようにレベルアップして