夏に向けての学習アドバイス~理科~
中高生の皆さんはいよいよ夏休みですね。比較的自由に時間を使えるこの期間。どのように勉強を進めていけば良いのでしょうか。
今回は各教科ごとのざっくりとした目標をお伝えします。自身の勉強方針、お子さまの勉強方針に役立ててください。
今回は理科です。
物理
高2生は、授業で扱った基本的な問題を独力で解いてみましょう。この時期では、いろいろ考えるよりもまず問題を解き、物理に慣れることが大事です。
高3生は、公式や法則を丸暗記するのではなく、「なぜ成り立つのか」「どのようなときに適用すればよいのか」を丁寧に確認しながら復習しましょう。
得意な方へのススメ
基本問題や発展問題を独力で解答できるか確認しましょう。高3生は志望校の過去問演習により時間内に合格点を取れる解答を作ることを目指しましょう。
不得意な方へのススメ
基本問題を解けるようにしましょう。理解が曖昧な点は、学校や塾の先生に聞くようにし、手持ちの教材を活用することで今のうちに潰しておきましょう。
化学
「暗記」すべきか「理解」すべきかを強く意識して学習を進めてください。 高3生は夏に向けて、理論分野を徹底して復習してください。この分野の出題形式は計算問題が中心です。なぜそのような立式をするべきなのかを理解することが必要です。今まで解いてきた計算問題を繰り返し解き直しましょう。他の人に説明できるようになることが目標です。理論分野の理解は、他分野の習得効率にも大きく影響しますので確実に固めましょう。
得意な方へのススメ
演習問題を「より速くより美しく」を意識し繰り返し解いてください。ただしスムーズに解けるのであれば、それ以降の演習は解法の初手の確認や、立式のみで充分です。他の人に解法を解説できることを目標にしてください。
不得意な方へのススメ
自身の弱点の分析をしましょう。次に、知識の暗記を完全に。その上で、基本問題を完全にしましょう。いわゆる難問も基本問題の組み合わせにすぎません。
生物
高1生、高2生は、まずは今までのテキストやノート、プリントなどをよく読み、すでに学んだ内容はすぐ思い出せるようにしておきましょう。繰り返し復習すると、理解の速さや深さ、定着の度合いがどんどん上がります。
高3生は、いよいよ実戦演習です。そのためにも、基本事項を総点検しましょう。そして、基礎確認の時間を最小限に抑え、難問に触れたり、必要な考え方を蓄積し、より高いステップに進みましょう。
本稿は6月21日(月)刊行の『Y-SAPIX JOURNAL』Vol.53からの抜粋です。ご要望の方は以下のページからお申し込みください。