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京都大学 2020年度入試分析

難関大入試を突破するには、相応の学力とともに入試に関する情報を把握しておくことが重要で、入試の現状を知ることが、明確な目標設定と対策を講じることにつながります。ここでは2020年度入試の結果分析と、2021年度入試の変更点を確かめていきます。

今回は京都大学についてお伝えします。

1. 出願状況

―安全志向により、減少傾向続く

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2020年度前期日程の志願者数は2019年度より合計で164人減少(-2.2%)の7,347人となり、これで志願者の減少は7年連続となりました。この7年間で実に1,000人を超える志願者が減っており、13.1%の減少となります。

ここ数年も安全志向による減少が続いていましたが、2020年度はセンター試験の平均点低下をうけて、文系・理系受験生とも慎重な出願を考えたことに加え、2021年度の入試改革を前に、今年で受験を終わらせたいという意識が働いたことが志願者減少の主な要因と考えられます。

2. 学部別出願、第1段階選抜の状況

―工学部情報学科の人気際立つ

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志願者が増加したのは総合人間学部理系(+14.7%)、経済学部文系(+7.3%)、教育学部理系(+5.4%)、工学部(+2.9%)などです。中でも工学部は第1志望学科において、志願倍率が5倍近くになっている情報学科の増加が目立ち、人気が際立っています。

減少が目立つのは教育学部文系(-28.4%)で、前期日程のみに移行してから最少の志願者数です。そのほかは、経済学部理系(-16.8%)、総合人間学部文系(-15.4%)、農学部(-8.8%)、理学部(-8.4%)など理系学部を中心に減少しています。

第1段階選抜については、薬学部を除く全ての学部で実施され、不合格者(無資格者を含む)は67人でした。

3. 最終合格者の合格最低点

―数・理難化で理系合格者平均得点はダウン

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合格者の総点(センター試験と2次試験の合計得点)における最低得点率は、医学部医学科(63.2%)が最も高く、最も低いのは医学部人間健康科学科(48.2%)でした。他の学部・学科は文系学部で概ね60~65%、理系学部で概ね55~60%の範囲でしたが、2019年度は全学部で概ね60~65%の範囲だったため、2020年度は全体として低下したことになります。下げ幅は理系学部の方が大きいですが、これは2次試験の数学、理科(物理、化学)の難化が要因であると考えられます。

また、2020年度合格者最低点(総点)をもとに2次試験で目指すべき得点を算出すると、文系学部では概ね50%、理系学部では概ね45%の得点率が最低限必要になります。

4.入学者の現役割合

―現役割合は約3%上昇、62.9%に

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2020年度の現役生の入学者は1,710人で、入学者全体に占める割合は62.9%となり、過去10年で最も高くなっていますが、浪人生の占有率は37.1%で依然高い数値といえます。

学部別にみると現役割合が高い学部もあり、薬学部(75.0%)や医学部医学科(67.0%)、理学部(65.3%)があてはまりますが、2019年度も同じ学部が上位を占めています。逆に現役割合の低い学部は医学部人間健康科学科(55.1%)、文学部(56.3%)となっています。薬学部と文学部を比較するとおよそ20%の差があることになります。

5.地区別・都道府県別入学割合

―近畿地区が5割復活

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出身高校等所在地による地区別入学者割合は、近畿地区が2020年度は52.1%と、2019年度には下回った5割を再び超えましたが、過去10年を振り返ると緩やかな減少傾向です。逆に割合が高まっているのが関東地区で、2011年度の7.8%から、2020年度は14.5%と、ここ10年で6%以上上昇しています。

6.合格者の女子割合

―女子の割合は昨年度より若干アップも、減少傾向

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2020年度前期日程における女子合格者数は578人で、女子合格者の割合は全合格者数2,725人に対して21.2%でした。2019年度よりは若干上昇したもののここ数年大きな変化はなく、2011年度は23.2%、2014年度では22.9%であったことから、減少傾向であるとみられます。

学部・学科別の女子割合をみると、上位は①教育学部文系、②医学部人間健康科学科、③教育学部理系、④文学部となっていますが、これらは例年女子の割合が高い系統です。逆に経済学部文系と農学部では、いずれも5%を超える減少となりました。

7. 特色入試の状況

―特色入試は過去最多の志願者

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2016年度からはじまった特色入試は、これまでで最多の563人の志願者を集めました。一方、合格者については募集人員に届かず欠員の生じた学科・コース、合格者が出なかった学科も複数あり、欠員数は5年間で最多の31人となりました。志願者数は過去最多でしたが、結果として大学が期待しているレベルの受験生は例年より逆に少なかったことになります。

2021年度入試情報

【一般選抜(旧 一般入試)】
―リスニングの比率は20%から25%に

共通テストの英語については、素点では各100点満点の「リーディング」、「リスニング」を、それぞれ150点満点、50点満点で合計200点満点になるように換算し、更に各学部・学科が定める配点に換算して利用します。すなわち、リーディングとリスニングの配点比率は3:1となり、英語の得点においてリスニングの占める比率は2020年度までの20%から25%へと若干高まることになります。京大を目指す受験生は、リスニングへの対策も計画的に進めていくことが必要になります。

また、医学部医学科の第1段階選抜について、従来はセンター試験の得点でも基準を設けていましたが、得点基準は設けず、予告倍率約3.0倍のみに変更となっています。

【特色入試】
―出願要件などに若干の変更

主に以下の4つが2021年度特色入試における変更点になります。

①全学部で共通テストの成績が利用されます。英語の配点は一般選抜と同様です。

②理学部では、従来からの「数理科学入試」とは別に、新たに「生物科学入試」が実施されます。選抜試験で実施される口頭試問では、生物科学に対する意欲・知識・適性および意見を論理的に述べる能力などが評価されます。

③医学部医学科の推薦要件が以下のように変更されます。

・共通テストの成績提出が追加。ただし合否判定には用いない。
 ※国内の国際バカロレア認定校(DP)を卒業する者などは提出不要。
・英語の外部資格・検定試験の成績提出はTOEFL iBTのみに変更。
 (その他の外部資格等は要件を満たさない)
・2次選考において、従来の「小論文試験」が「口頭試問」に変更。「口頭試問」では、資料を読んでレポートを作成、それに基づく口頭試問を行う。

④農学部森林科学科では、共通テストの外国語は「英語」のみに変更になります。食品生物科学科では、共通テストの外国語は利用されず、2次選考の口頭試問で「英語論文の読解力についての評価」が追加されます。

新型コロナウイルス感染症への対応

2次試験については「高等学校の教科書にいわゆる発展的な学習内容などとして掲載されるような事項を題材とする問題は、設問中に必要な説明を加えるなどして出題します」と発表されました。また、新型コロナウイルス感染症等に罹患した入学志願者の受験機会を確保するため、2021年3月22・23日に前期日程の追試験を実施する予定です。

特色入試においても、新型コロナウイルス感染症の影響により、出願資格や提出書類等について変更が発表されています。

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