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「どの大学に行こう?」悩むあなたに向けた受験校選びのメソッド

中学・高校受験の次はいよいよ大学受験です。

大学は4年制だけでも800校近く、学部は約2,600学部、そしてそれ以上の数の学科や専攻などがあります。また、同じ大学・学部・学科等でも複数の募集枠がある場合が少なくなく、選抜方法も多種多様です。

その中からどのように受験校を選んでいけばよいのか、主なポイントをご紹介します。

受験校選びはできるだけ早く

受験期は合格すること自体が目標になりがちですが、本当に大切なのは大学入学後です。しかし、受験学年になってから大学入学後のことを考えているようでは、既に受験校を決定し、合格することだけに全力投球しているライバルにはかないません。実際、志望校に現役合格した先輩たちが勝因の一つとして必ずといっていいほど挙げるのが、目標、すなわち第一志望校を早めに決めることです。

では、どのような方法で第一志望校や併願校を決めればよいでしょうか。

「なりたい職業」から選ぶ

将来像について明確なイメージを持っているなら、卒業後に就きたい職業から考えてみましょう。特に、資格や免許が必要な職業を考えている場合は、その資格などが取得できる学部・学科から選ぶ必要があります。

しかし、資格が取得できるならどの大学でも同じ、という訳ではありません。資格取得のための支援体制の充実度は大学によってさまざまですし、校風も異なります。

学部・学科の目標が決まったら、該当する大学についてしっかり情報収集をしましょう。

「何を学びたいか」で選ぶ

将来像が明確でない場合は、何を学びたいかを考えてみましょう。その「学びたいこと」が将来の職業に結びつくこともあります。

大学での学びは、高校で学習する教科・科目よりもはるかにバリエーションに富んでいます。例えば、英語が好きで、大学でも英語に関わることを学びたいという場合、学部の選択肢だけでも外国語、文、教育、観光、国際関係など候補は複数にわたります。さらに、法学部の中にも国際関係法学科があることなどを含めると、選択肢は膨大です。

こういった多くの選択肢から絞り込むには、早くからの情報収集が不可欠です。

「大学」で選ぶ

「なりたい職業」「学びたいこと」で決められないときは「大学」で選ぶという方法もあります。特に文系志望の場合は、進学する学部・学科によって将来の職業の選択肢が大きく変わるということがあまりないため、憧れの大学にこだわるのも一つの方法です。

また、入学後に専門分野が決まる大学もありますので、教育制度も合わせて調べてみるとよいでしょう。

「選抜方法」を確認する

大学入試では一般選抜のほかに、ほとんどの大学で「総合型選抜」「学校推薦型選抜」での募集を実施しています。また、一般選抜の中でも大学入学共通テストや英語資格・検定試験を利用した独自の入試を行っている大学も数多くあります。

志望校をリストアップしたら、どのような選抜方法があるかを確認し、実際に受験する大学を決めましょう。受験校を早期に決めることによって、自分の長所を生かせる選抜方法に向けていち早く準備を始めることができます。

「難易度」について

大学入試の難易度は受験校を決定する上で大切な要素ではあります。ただし、難易度を意識するのは最終的な絞り込みの段階にしましょう

「入れそうな難易度の大学」から受験校を選んでしまった場合、「もっと頑張ればよかった」という後悔につながる恐れがあります。

 決められることから決めていこう!

ここまでに挙げた以外にも、

・浪人覚悟で第一志望しか受験しないか否か
・一人暮らしが必要な地方の大学は選択肢に入れられるか否か
・女子大か共学か
・単科大か総合大か
・学費はどの程度まで可能か

など、最終的な確定までにはたくさんの意思決定や、保護者との意識の共有が必要となってきます。

受験学年では合格することだけに集中できるように、決められることからできるだけ早く決めていきましょう

本稿は6月21日(月)刊行の『Y-SAPIX JOURNAL』Vol.53からの抜粋です。ご要望の方は以下のページからお申し込みください。

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