英語こぼれ話#2/クワトロフォルマッジから検疫につながる
みなさん、こんにちは。
前回は、「多義語subject」について紹介しました。このnoteというプラットフォームを利用させていただき、この「英語こぼれ話(えいご・こぼれ・ばなし)」において、教材編集や授業でもっと語りたい!と思っていることのこぼれ話を、中学生・高校生の皆さんの学習にひょっとしたら役立つかもしれない英語のお話を、少しずつ伝えていきたいと思います。
「なんとなく似てる!」が大切な気づきに
みなさんは「クワトロフォルマッジ」と呼ばれる料理をご存じですか。筆者はよだれが出るほど大好き。オリーブオイルをたらして頬張れば、あっという間にひとりで1枚をぺろりとたいらげてしまいます。
…きょうはクワトロフォルマッジから英単語のお話を。これから中学生になる小学生もどこかで聞いたことがある、すぐに役立ちますよ。
■問題■
これらの表現、なんとなく響きが似ていませんか? 意味上の共通点が隠されているのですが、それが何だかわかりますか?
quarantineの語源は「40日間」だった
イタリア語に由来するこの語は、はるか14世紀のペストの大流行の時代にさかのぼります。来航した船がペストを持ち込んでいるのだと当時の人々は理解していて、港外に隔離し、船の様子を観察して新たな発症がないかを見極めていました。人と人との接触を断つという感染症対策の基本は、今も変わっていませんね。当初は30日間隔離だったようですが、それでは不十分だったようで40日に延長した。それからずっと、quarantineは「隔離」や「検疫」を意味するようになったというわけ。
きょうの問題はとっても簡単でしたね。答えは、すべて「4」に関連する意味を有し、「くぅぉ」という音の響きを持っていますね。quarterは40分の試合を4つに分けた一つのこと。4分の1ですね。
It's a quarter to nine. は時刻の表現。時計盤を4分の1に分割すると、〈one[a] quarter=15分〉になります。to nine(9時に向かって)という表現が続いているので、「9時まで残り15分」「現在の時刻は8時45分」となります。
声に出してみよう、手を動かしてみよう
英語を(外国語全般を)得意にしたいと思っている皆さん、ぜひとも声に出して正しい発音を真似てみてください。
Quattro formaggi
Quarter
Quarantine
同じような音の響き、似たつづりには何かしら共通点があるかもしれない!と、わくわくするような生徒さんは、ぐんぐん力をつけていきます。私も一緒にわくわくしたいので、気づいたらいつも「授業って楽しい!」と心の中で叫んでいます。さて、ここで高校生の皆さんには、「quality, quantity も qua- から始まっているけど、数字の4とどう関係しているのかしら?」と不思議に思ってほしいわけです。この続きは次回の授業で直接お伝えしたいと思います。
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