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大学受験直前!大学入学共通テストの学習アドバイス【英語・数学・国語編】

Y-SAPIXの講師から受験生へ大学入学共通テストの学習アドバイスをお届けします。今回は、英語・数学・国語編です。

英 語


図・グラフ問題の対策をしよう

 図やグラフと英文とを関連づけて解く問題は、2次試験での出題はまだ珍しく、共通テストのために改めて対策をする必要があります。図やグラフを正確に読み取れるかどうかはもちろん、素早く読み取れるかどうかが勝負を分けます。問題ごとにかかる時間と試験全体でかかる時間を測り、時間配分の計画を立てましょう。

リーディング

 リーディング問題は、情報量が多いことに注意しましょう。問題数が多く、一つ一つの英文が長いため、時間管理の練習が必要です。また、図やグラフもほとんどの問題に登場しますが、英文を先に読むと、図の全てを読む必要がないと分かることがあります。これらの方法で、時間を効率良く使う練習をしておきましょう。

リスニング

 まず注意すべきは、第3問以降の問題文が1回しか読まれないことです。集中して1回で聞き取れるよう、過去問で訓練しておきましょう。また、can’tをはじめ、イギリスとアメリカで発音が大きく異なる単語が登場しました。さまざまな国の話者が今後も登場すると発表されているため、過去問で耳を慣らしておきましょう。


数 学


穴埋め式の試験には慣れが必要

今年の共通テストの2回分はもちろんとして、センター試験の問題もできる限り解くようにしましょう。数学が得意な方でも、高得点が取れないケースを意外と目にします。そのためには穴埋め式の試験への慣れが必要です。答えが解答欄と合わないときにパニックにならないなど、失点を最小限に抑えるすべを身につけましょう。

試験時間に比べて、ボリュームたっぷり

今年は、予想されていたような問題文の長文化はありませんでしたが、それでも試験時間に対して処理する分量が多く、じっくり考えている余裕はありませんでした。高得点を取るためには「誘導に正しく乗り」「素早く正確に計算する」ことが必須となります。一つの問題にはまって時間を浪費しないように、確かな決断力が必要となります。

集合と論証、データの分析の対策を忘れずに

内容面では、国公立大学・私立大学の対策をしていれば十分な部分がほとんどですが、学習量が手薄になりがちな「集合と論証」「データの分析」については、共通テスト特有の対策が必要になります。「データの分析」の「標準偏差」や「相関係数」など、さまざまな用語は、教科書を用いてそれらの定義をしっかりと確認しましょう。


国 語


現代文

 一部新しい設問形式を含みますが、基本的にはセンター試験の評論・小説の傾向を踏襲しています。評論は論理展開を読み取り、全体の構造を把握しましょう。小説は教科書やセンターの過去問などで取り上げられている小説を用いて、場面ごとに心情の変化と、変化をもたらしたきっかけを本文に則して考えましょう。

古文

新傾向の出題として、複数の文章や和歌を比較・関連づける問題が一部に含まれますが、本文を正確に読む力が求められる点は、センター試験と変わりません。まずは、古文単語・文法などの知識を習得し、これを基に基本的な読解力をつけましょう。和歌は、センター試験の過去問を使用した演習が効果的です。

漢文

複数資料の読解や新しい設問形式が注目されますが、根本において重要なのは、与えられた情報を正確に読み取ることです(現代文・古文と同様)。漢文特有の重要語や訓読(書き下し文)、解釈の仕方をしっかりと身につけましょう。文章の共通点や対立点を見抜くことが大切です。短時間で満点を狙っていきましょう。

次回は、理科編をお送りします。

■Y-SAPIXよりお知らせ

この記事は2021年10月20日に刊行された『Y-SAPIX JOURNAL』2021年11・12月号に掲載された記事のWeb版です。
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