慶応義塾大学 2020年度入試分析
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慶応義塾大学 2020年度入試分析

難関大入試を突破するには、相応の学力とともに、入試情報を把握しておくことが重要になります。ここでは慶應義塾大学入試の概要、2021年度入試などについて見ていきましょう。

慶應義塾大学概要

慶應義塾大学は1858年に福澤諭吉によって開かれた蘭学塾が始まりで、1868年に近代私学である「慶應義塾」となりました。その教育理念は創設者である福澤諭吉が門下生に説いた「気品の泉源、智徳の模範」であり、この他にも独立自尊、実学、半学半教、自我作古、社中協力などが慶應義塾の精神として掲げられています。

慶應義塾大学は、2014年度「スーパーグローバル大学創成支援」事業に、世界レベルの教育研究を行うトップ大学(タイプA)として採択されました。この事業は、世界トップレベルの大学との交流・連携を実現、加速するための新たな取り組みなどによって、国際化を徹底して進める大学を文部科学省が重点支援する、というものです。これを受け、慶應義塾大学はこれまで以上に社会に貢献し国際評価を高め、世界に冠たる研究大学としての地位を確立するとしています。

2020年度に理工学部が募集単位を変更

理工学部は、2020年度入試において、募集単位を学門1~5から学門A(物理・電気・機械分野)、学門B(電気・情報分野)、学門C(情報・数学・データサイエンス分野)、学門D(機械・システム分野)、学門E(化学・生命分野)に変更しました。また電子工学科を電気情報工学科に名称変更しています。

一般選抜は学門単位で募集し、第2学年進級時に学科を決定しますが、2020年度には学門名とともに各学門から進級できる学科とおおよその割合も変更になりました。また同時に、入学後に興味が変わるなどして、本来の学門からは進級できない学科に進級したい場合、各学科に約5人まで「学門を越えた学科配属」が認められることとなりました。なお配属は学生の希望に基づき、1年次の成績と書類審査によって決定されます。

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2020年度一般入試の状況

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2020年度一般入試の志願者は38,454人で志願者指数は91.8と3年連続の志願者減となりました。2018年度同様全学部で志願者を減らしています。理工、薬学部の6年連続減をはじめとして、理系学部の減少傾向が目立ちますが、経済、看護医療学部は4年連続、文、法、商、総合政策学部は3年連続の減少と、全学部的に減少傾向にあります。特に、経済、法、医、看護医療、薬学部は、2001年度以降の最少の数まで減少しています。

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学科単位でみると、昨年度より志願者が増加したのは法学部政治学科、薬学部薬科学科のみで、それ以外の学部・学科は減少しています。法学部政治学科の志願者数増加は、2019年度、2006年以来13年ぶりに政治学科の合格最低点が法学科を下回ったことによる影響と考えられます。

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正規合格者と補欠者の入学許可者総数は6年連続の減少で、2001年度以降最少の数となり、実質倍率(受験者数/入学許可者総数)も2017年度の4.6倍から4年で4.1倍まで低下しました。なお正規合格者も2001年度以降の最少の数となっています。

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補欠発表者数に対する入学許可者数割合は、2001年度以降でも2014年度の66.0%に対し2011年度は19.7%と、年度によって大きなばらつきがあります。ちなみに2001~2020年度の20年の平均は約35%で、2020年度は28.0%と平均値をやや下回った数となりました。また、2001年度以降、文、経済、医学部、薬学部薬科学科は毎年補欠発表者から入学許可者を出していますが、それ以外の学部・学科では出していない年もあります。

総合型、学校推薦型選抜

慶應義塾大学では大学入学共通テストを利用した入試を行わない一方、総合型選抜では法、総合政策、環境情報学部で募集人員を多く確保しているほか、学校推薦型選抜では文学部の自主応募制推薦や、法学部などでの指定校推薦入試、また9月入学のPEARL入試(経済学部)など、多彩な入試制度が設置されています。

慶應義塾大学の総合型、学校推薦型選抜は募集する学部・学科によって出願要件が大きく異なります。選抜方法も学力重視から本人の資質重視までさまざまであり、志望する学部・学科にどのような選抜制度があるかをよく確認しましょう。

競争率は一般選抜と同じかそれよりも低い学部が多い一方で、看護医療学部看護学科のA方式では競争率が一般選抜よりも大幅に高くなっています。前年度倍率が低い学部であっても翌年度は上昇する可能性もあるうえ、総合型選抜の場合は、その準備を一般選抜のための受験勉強と並行して行わなければなりません。安易な出願はせず、出願要件、自分の学習状況、過去問など、さまざまな方向から検討することをおすすめします。

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2021年度一般選抜について

慶應義塾大学は2021年度一般選抜について次のように公表しています。

1.大学入学共通テストは利用しません。従来のとおり、各学部のアドミッションポリシーに則った入学者選抜を実施します。
2.英語外部検定試験は利用しません。従来のとおり、英語外部検定試験の受検およびスコア等の提出は課しません。

主要私大が共通テスト、英語外部検定試験を積極的に一般選抜に組み入れる中、慶應義塾大学は現行の入試方式を踏襲するとしています。

なお、総合政策、環境情報学部では、それぞれ一般選抜の募集人員を275人から225人に減らし、AO入試を100人から150人にします。一般選抜は約20%募集人員が減ることになりますので、競争率の上昇の可能性がある点には注意が必要です。

東京歯科大学統合に向けての協議開始

2020年11月26日、慶應義塾大学および東京歯科大学から、2023年4月を目途に歯学部の統合と法人の合併に関して協議を開始する旨の発表がありました。これによって以下のようなメリットが生まれるとしています。

第一に、医歯連携、医理工連携の強化・発展、さらには、慶應義塾が有する先端的なテクノロジーの歯学への応用などによって、総合大学としての研究力・教育力が一段と向上します。第二に、慶應義塾は日本の総合大学として初めて、医学部、看護医療学部、薬学部、歯学部の医療系4学部を擁することになり、より学際的な研究・教育の推進によって、健康長寿社会の実現に大きく貢献することができます。第三に、慶應義塾の一貫教育校の生徒にとっても、大学において学びうる専門領域が増加し、進路の選択肢も広がります。

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記事見出し画像提供:「慶應義塾広報室」


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