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大学受験直前!大学入学共通テストの学習アドバイス【地歴公民編】

Y-SAPIXの講師から受験生へ大学入学共通テストの学習アドバイスをお届けします。最後は、地歴公民編です。

日本史


出来事の時期に注意して学習することが重要

共通テストでもセンター試験同様に、図版・資料の読み取り問題や、年代整序など出来事の時期を問う問題が出題されます。特に年代整序問題は、従来のセンター試験でも受験生を苦しめてきました。年代整序問題に対処するためには、出来事の時代や世紀に注意して学習する必要があります。


単なる語句暗記にとどまらない学習を!!

単に語句の暗記だけでは得点できないのも共通テストの特徴です。出来事の内容や、各時代の政治などの特徴まで学習できているかが問われます。日頃から出来事の背景や結果・意義、政治体制や外交関係などの変遷にまで注意して、学習を進めるようにしましょう。


世界史


史資料の読解には注意を払おう

共通テストではセンター試験と比べて、史資料の出題が増加しました。一方で、設問数は変化していないため、センター試験よりも解答に時間がかかります。従って、各設問で与えられている史資料が何を示しているのか、どういった特徴があるのか、いつ頃の時代なのかなどを、正確に読み取る必要があります。


歴史用語の内容理解を意識しよう

史資料が増えたからといって、問われる知識量は変わりません。センター試験の過去問演習は、十分な対策になります。ただし、語句同士のつながりを把握するだけでなく、歴史用語の内容まで理解しましょう。内容理解は、歴史的事象の内容を問う問題や、複数の歴史事象を比較する問題、史資料の読解への対策にもつながります。


地 理


問題文の長文化・資料増加の傾向

地理Bでは、設問数が減少した代わりに、問題文の長文化や、地図・図表・写真といった資料の増加など、複雑化する傾向が見られます。組み合わせ式問題も、共通テストならではの出題形式といえるでしょう。出題内容としては、地誌分野の大問数が減りましたが、地誌的問題は、他の箇所で満遍なく問われています。


地理的思考力・想像力が求められる

顕著な特徴として、資料の読み取りを重視した問題の割合が増えた点があります。知識を直接問う問題もありますが、地理的思考力・想像力を駆使して、地理的事象の因果関係を正確に押さえることが求められます。単純な暗記にとどまらず、日頃から地図帳を確認し、「なぜ」「いかにして」を突き詰める習慣をつけましょう。


倫理、政治・経済


倫理では読解力と詳細な知識が鍵に

今年の倫理の平均点が高かったことに鑑みるに、難化することが予想されます。まずは読解問題で失点しないよう演習を積みましょう。難化が続いた2015~2017年度センター試験過去問にも、目を通すことをお勧めします。重要なことは、詳細な知識を思想史の大きな流れ(継承と対立)のなかに位置づけることです。


政治・経済では資料の分析力が問われる

今年の政治・経済では、資料の増加に加え、詳細な知識も問われたため、前年度のセンター試験より難化しました。資料の分析能力を養うことが重要です。政治・経済分野共に、抽象的な用語と身近な事例とを関連づける学習をしましょう。加えて経済分野では、経済成長率や信用創造などの頻出計算問題の対策をしましょう。


■Y-SAPIXよりお知らせ

この記事は2021年10月20日に刊行された『Y-SAPIX JOURNAL』2021年11・12月号に掲載された記事のWeb版です。
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