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YSJ合格者インタビュー~東京医科歯科大学 医学部医学科~

目標を持って計画的に学習を進め
最後のピンチも励ましを受けて乗り越える


Y-SAPIXで学び、難関大学への現役合格を見事つかんだ先輩たちの中から、東京医科歯科大学 医学部医学科に合格したT・Tさんに詳しくお話をお聞きしました。

がんの患者さんを救うため細やかな医療を提供したい

— 東京医科歯科大学合格、おめでとうございます。志望した理由を教えてください。

東京医科歯科大では、4年次に約6カ月にわたる「プロジェクトセメスター」という研究実習期間があります。希望する研究室に所属することができる上、海外での実習拠点も豊富に確保されています。私はがん分野に興味を持っているので、最先端のがん研究・治療が行われている海外、特にアメリカやイギリスで学び、日本とは異なる価値観や研究に対する考え方に触れつつ、自分の視野を広げられるところに魅力を感じました。

— 大学ではどんなことをやってみたいですか。

コロナ禍と受験勉強で運動不足気味なので、仲間と一緒に運動をしたいです。学習面では、どの医師にも重要な「真実を疑う」という精神を持って医学について学び、座学だけでなく、実体験を通して視野を広げながら、コミュニケーション能力を伸ばしたいと考えています。

— 将来はどのような医師になりたいと考えていますか。

がんに苦しむ患者さんを助ける上で、臨床と研究のどちらのアプローチを主体にすべきか、現時点では非常に迷っています。プロジェクトセメスターなどを経て、臨床・研究の現場を経験してから決めたいと思っています。
臨床医としては、AIを診断・治療計画作成・手術に活用することで、現在よりミクロながん医療を提供したいと考えています。例えば診断の場面では、今まで人間が行っていた原発巣の分析などをAIに任せて、より詳しい症状の分析や、見逃されている症状がないかなど、細かい視点での診断をしたいですね。また、治療計画の作成時には、プライバシーに配慮した上で、目の前の患者さんに極めて似ている症例をAIがピックアップ。社会生活への復帰にはどのような例があるのか、治療の細かいスケジュールはどうなるのかなど、治療と生活との両立に対する不安を軽減できるような提案を行いたいと考えています。
研究医としては、がんの原因因子について深く調べたいと思っています。例えば、たばこは発がんに結びつくものとして有名ですが、僕の祖父のようにたばこを吸っているのにもかかわらず、発がんしないケースもあります。この違いを生んでいる原因について詳しく調べることで、発がんを抑える機序や、逆に発がんを促進する機序について、部分的に解明できるのではないかと考えています。

中1で学習計画の習慣が身につき
受験勉強も慌てずに取り組めた

— 中学・高校時代は、どのような生徒でしたか。

比較的真面目な生徒だったと思います。心配性だということもあり、定期試験が終わったらすぐに次の定期試験の学習計画を立て、手帳に記入していました。このような習慣がつくと、やらないと落ち着かなくなり、計画することが好きになっていました。それが身についていたため、受験勉強も直前になって慌てることはありませんでした。
クラブは剣道部に入り、高2まで5年間続けました。顧問の先生が、普段は生徒とも親しく話すのですが、稽古の時はとても厳しかったのが印象に残っています。厳しい稽古は基礎がしっかりしていないとできないので、剣道から「基礎が大切」ということを教わりました。これは学問にも通じるものがあると思います。

学習計画に活用していた手帳  左は中1・右は高1のもの

— 「医師になりたい」と思うようになったのは、いつ頃からですか。

幼い頃から「かっこいいな」と漠然とした憧れはありましたが、職業として意識したのは中3の時です。学校の職場訪問で有明にあるがん研究所を訪ね、がん細胞の不老不死性の研究について伺いました。
研究者の方は、がんの発生原理をはじめ、「まだ解明されていないことが山ほどある」とおっしゃっていて、現代医療が進歩していると思い込んでいただけに、衝撃を受けました。祖母をがんで亡くしたこともあって、何とか効果的にがんを治療できる手段がないものかという思いが募りました。そして、自分もがんと闘う患者さんを助ける仕事をしたいと思うようになり、医学部を志望しようと考えました。

生徒に合わせた個別の対応が充実 
迷った時にはすぐに相談を

— Y-SAPIXに入室したきっかけを教えてください。

サピックス小学部に通っていたため、中学入学前にY-SAPIXの春期特別講座を受けてみて、そのままの流れで入室を決めました。両親も私も、塾と学校の両立を重視していたので、復習重視で自分のペースで学習できるY-SAPIXが合っていると思いました。

— Y-SAPIXの授業を実際に受講してみて、どのように感じましたか。

小学部と同様に復習を大事にしていることを実感しました。特に数学のテキストでは、前に解いた問題の類題が適宜入るように構成されていました。これは、単なる数値替え問題などの復習ではやる気が出ない私にとって、ぴったりの復習メソッドでした。
また、少人数制授業なので、先生が生徒一人一人の学習状況を細かく把握してくださっています。そのため、追加で解くべき問題のアドバイスや学習計画など、個別の質問対応が充実しています。私は数学の苦手分野に対して、週1回のペースで追加問題を出していただくようにお願いし、さらにそれを添削していただいていました。
インストラクターの方が非常に親身になってくださるのも、Y-SAPIXならではだと思います。日頃の学習相談や質問対応はもちろん、医学部特有の小論文・面接・志望理由書の対策にも協力していただくなど、多方面でお世話になりました。

— 合格までの道のりで最も大変だったのは、どんなことでしたか。

共通テストの自己採点では、東京医科歯科大はD判定とE判定。計画的に学習を進めていた私でも、共通テストの急激な難化は想定外で、初めて焦りを感じ、一時は志望校の変更を考えたほどでした。
しかし、Y-SAPIXの先生は、「変えなくていい。2次試験で挽回できる力はあるから大丈夫」と力強く励ましてくださいました。インストラクターの方にも支えていただき、何とか気持ちを立て直して、その後は落ち着いて2次試験の対策に取り組むことができました。

— お勧めの勉強の仕方はありますか。

事前に計画を立てて学習することが大切だと思います。計画通りに実行できなくても、その都度調整して合わせていくことができれば大丈夫です。また、目標を決めることも計画の一つ。目標を持って、それに向かって頑張る気持ちが学習へのモチベーションにつながるので、早めに将来の目標を考えることをお勧めします。

— 最後に、受験生の皆さんにメッセージをお願いします。

迷った時は、すぐに先生やインストラクターの方に相談してください。私は深刻になる前に相談していたので、精神的に良い状態を保てました。入試に向かって「点数を取らなくてはいけない」と考えると、視野が狭くなりがちで、点数が下がると、モチベーションも落ちてしまいます。そんな時には、信頼できる方に相談して、どうするべきか冷静に判断してもらうのがベストだと思います。

この記事は2022年4月22日に刊行された『Y-SAPIX JOURNAL』2022年5・6月号に掲載された記事のWeb版です。

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